時評

血盟団事件

やら何やらと抜かす連中がわんさか湧いて来るんだろうなあ。或は、一件目の段階、はたまたそれ以前に、こうなるのではないかと危惧してました、などとほざく破廉恥な占い屋の類など。まあ、確かに、一件目だけなら単なる「ものとり」の可能性も否定できない…

言わずもがなのこと

舌禍というものがある。言わずもがなのことをもったいぶって書いた挙句、文章の下品さから蝿を寄せ集めてしまう。読まれて困ることを書く方が悪いのか、言わずもがなのことを重ねる愚か者どもが悪いのか。そうしたものを相対化すれば、客観的に物事を見るこ…

 シナを思う

四川周辺で起こった大震災は、時間が経てば経つほどに、我々の想像を超えるような被害を生み出しているようである。老婆が呆然と倒壊した家屋を見つめ、青年が険しい表情のまま凍りついている立ちすくみ、手を小さく震えさせている姿など、画面越しながら深…

技術と制度――保守的或はアナクロな省察

先日、動画共有サイトの「Stage6」が資金不足等の理由から2月28日を以って閉鎖する事を発表した。「YouTube」とその類似サービスの爆発的な普及後、大手としては初めての撤退となる。こうしたサイトに投稿される動画は著作権上問題があり、また、ビジネスモ…

出版社界隈

碧天舎に続いて自費出版大手の 新風舎が潰れたそうである。 次は文芸社あたりが危ないかもしれない。 冷静な論調の『おおやにき』の 中の人が「出版とそのリスクについて」 というエントリで述べておられる様に、 これらは出版不況という文脈の問題ではなく…

線引きの問題

薬害肝炎の問題が 世間の注目を集めているようだが、 あの和解修正案以上のものは さすがに出てこないのではないかと思う。 理念をあまりにリジットに 捉える運動家たちというのは、 合理的でもないし、 規則を重視している訳でもない。 「政治決断」云々と…

平均化の時代

【週末読む、観る】東大生は何読んでる? わが国の最高学府、東京大学の学生は今、どんな本を読んでいるのだろうか。「やはりこの時期、(平成20年版が出そろった)六法や話題のミシュランガイド、そして就職関連の書籍がよく売れている」と山田宏和店長。…

徴兵制云々

どこぞのポピュリスト知事が 思い付きで徴兵制について発言したところ、 あたかも燎原の火の如く、 瞬く間にネットと各メディアに 反発と軽蔑を撒き散らされた。 その場のノリでこのような発言をするのは、 確かに言語道断ではあるのだが、 必ずしも非現実的…

拉致問題と言論について

「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会」 通称「家族会」の横田滋代表が辞任せられ、 副代表の飯塚繁雄氏が新たに代表となった。 拉致問題が国民的一大問題と認識するに至ったのは、 地道な活動を行ってこられた 横田前代表の働きによるところが大きい。 病身…

赤木論文に関する覚書

『チャトランガ夫人の恋人』というブログの 「まったりするにも金がいる」*1と題したエントリで 「赤木論文に応答すべきだったのは、佐高信や福島みずほではなく、宮台真司だったのではないか。しかし、弱者男性の情緒を煽ることで自分のスタイルを確立して…

二党制について

民主党の小沢代表は随分と先走ったが、 まあ、分からない話でもない。 93年の非自民連立政権から14年、 2000年の自自公から7年ぐらい経つから、 政権(自民出身者も含め)を経験したことのある議員が どんどん引退してしまう頃だろう。 15〜20年…

日本の天地は複雑怪奇

現状において政権を獲得維持する事が 可能であるにも関わらず、 福田首相が大連立を打診されたのことであるが、 政権構想をある程度摺り合わせる事もせずして、 このようなことをお考えになるのは理解に苦しむ。 仮に連立工作が成功したとして、 これではま…