読書覚書

「赤木智弘」論とその周辺

何れ本館でしっかりとした 批評を書く予定では居るのだが、 道筋を付けるべく、 いくつかの覚書を残して置く。 散漫な筆を振るうが、 覚書という性質上、 読まれる方は諒とされたい。 http://d.hatena.ne.jp/t-akagi/20071204 キャンペーン・ブログにまた新…

本と装丁

未だにHPは更新されていないようだが、 ようやく近くの書店でも 『福田恒存評論集』が棚に並んでいた。 それなりに大きい本屋なのだが、 一冊だけのようで棚にぽつんと縦置きされていた。 棚の下の平台に吉本隆明の新著が 平積みされているのを見ると、 ぼ…

福田恒存評論集

昨日発売日だったのだが、 近場の大型書店にはまだ入っていないらしく、 アマゾンも当日から在庫切れ扱いになっていて、 おそらくは納品が遅れているのだと思われる。 http://www.amazon.co.jp/gp/product/4892055484 (追記:これを書いている最中に入ったら…

竹内好「近代の超克」

「近代の超克」関連の本を趣味で読んでいるのだが、 やはり竹内好のものが一番読んでいて面白い。 要するにアジアにおいて思想枠の不在は ごく“普通”のことに存するのにも関わらず、 西洋思想との接触との結果、 (それは特殊ヨーロッパ的な思想枠に過ぎない…

オルテガ『大衆の反逆』

目ぼしい書評をグーグル先生に見繕って貰った所、 「大衆」の暗黒面を強調した理解が多い。 思うにそれは読みが浅いのではないか。 『大衆の反逆』のオルテガは、 以下のような「近代」解釈をしている。 近代文化への信仰は悲しくも淋しい信仰であった。明日…