2008-01-01から1年間の記事一覧

血盟団事件

やら何やらと抜かす連中がわんさか湧いて来るんだろうなあ。或は、一件目の段階、はたまたそれ以前に、こうなるのではないかと危惧してました、などとほざく破廉恥な占い屋の類など。まあ、確かに、一件目だけなら単なる「ものとり」の可能性も否定できない…

思索のための断片として

●書く事と考える事 どうにも体調が優れぬせいか、ほったらかしになってしまった。文章とは不思議なもので書き続けていないと、しばらく使われてなかったエンジンのように上手く動いてくれない。書く事はエンジン・オイルのようなものかもしれない。書かない…

言わずもがなのこと

舌禍というものがある。言わずもがなのことをもったいぶって書いた挙句、文章の下品さから蝿を寄せ集めてしまう。読まれて困ることを書く方が悪いのか、言わずもがなのことを重ねる愚か者どもが悪いのか。そうしたものを相対化すれば、客観的に物事を見るこ…

見聞読考

見る、聞く、読む、考える。そして、徒然なるままに筆を走らす。 ●民主と専制 「司法とは、具体的な争訟について、法を適用し、宣言することにより、これを裁定する国家作用」と定義されている。法学入門書ぐらいしか読んだことのない素人の我輩でもウィキペ…

「ユダヤ」と「人種」

「イスラエルで『建国根拠なし』本、ベストセラーに」 なにやらブクマで話題になっているようなのだが、今更何を騒いでいるのだろうというような話である。この程度のことならベストセラーになった田川建三先生の『書物としての新約聖書』に書いてあることだ…

走り書き

今日中にあげられそうにないので、とりあえず書いたところまであげておくことにした。後日消す予定なのでコメント等は控えて欲しいが、消されてもよいならご随意に。三分割くらいにしようかと考えているが、どうなるかは分からない。とりあえずあげておけば…

日本近代史についての雑多な覚書

日本の「反知性主義」というものがあるとするならば、それはやはり明治時代から考えなければならないと思うが、福田恒存の評論あたりで大体片が付くような気がする。誰しもが俗物なのだと書いた「俗物論」(全集の「覚書 一」で川端康成もやはり芸術家という…

「反知性主義」について(補遺)

先日の「反知性主義について」の短い雑感に対する補遺を記す。本館の続き物とも関連があるので、本館でもっと掘り下げた議論をしてみてもよいが、前日の覚書がさっと見てさっと書いた粗い議論なので、さしあたってもう少し突っ込んだところまで掘り下げ、研…

「反知性主義について」(改題)

何か最近、他人の揚げ足を取るようなことばかり書いているような気がしなくもないが、コメント欄がなくて、ブックマークのコメンターたちの指摘もないようなので、修正を促したいので書くのだが、『海難記』というブログの「ニッポンの反知性主義」において…

国制に関する思想について

気が付くと前回エントリから一週間以上経っていて、そろそろ四番目を更新せんといかんなあと思いつつ、中々考えがまとまらないでいる。書きながら考えるために、このブログがあるわけだが、読み返してみると、まあ、何と言うか、つまみ食い的なものをあっち…

「日韓併合」という変な名称について思うこと

この種の話題は扱いが難しいが(――とは言っても、この種の話題に“政治的”という枕詞を付けることを我輩は好まない)、こちらのエントリ(http://d.hatena.ne.jp/bluefox014/20080521/p1)と、それ以前の関連する三つのエントリに関して少々の雑感と覚書を記して…

自由主義の難しさ

最近、カントやらルソーやらを読み直しているのだが、如何せん発想が古い。もちろん、そうでない部分も多いが、それはどちらかというと新しい古いではなく、普遍的な問題なのであろう。カントの『永遠平和のために』(訳中山元、光文社文庫)を読んでいて驚か…

 シナを思う

四川周辺で起こった大震災は、時間が経てば経つほどに、我々の想像を超えるような被害を生み出しているようである。老婆が呆然と倒壊した家屋を見つめ、青年が険しい表情のまま凍りついている立ちすくみ、手を小さく震えさせている姿など、画面越しながら深…

西洋思想史に関する雑多な覚書

本館のエントリのためにルソーとか、ロックとか、ミルを読み直しているのだが、たまたま見かけたエントリにあった、『思想地図』で交わされたというルソー解釈などに少々首を傾げる部分があったので、それについてと、西洋思想史について若干の覚書を残して…

モラル=全体性について

予定通りにまとまらないので、とりあえず部分的にエントリの形にしてみる。それにしても、考えを重ねて行くと、自分が意外に功利主義を否定していない事が分かって、どうしたもんかと悩む。ミルはともかく、ベンサムなどに至っては生理的嫌悪感と吐き気を覚…

ふとした疑問

長文エントリをのんびり書きつつ(――どうでもいいことだけど、世の「アルファ・ブロガー」と称される人々は、どうしてあんなに速く、しかも大量のエントリを量産できるんだろう)、関係ないエントリやら本やらを気分転換に読んでいるのだが、小谷野敦氏のエン…

国家とその擁護のための予備的考察の覚書

●但し書き Pingをちゃんと飛ばしているはずなのだが、どうにもアンテナへの反映が遅れているらしい。理由はそれだけではないのだが、作業中にフリーズすると怖いので、覚書を積み重ねていくという意味ではなく、その日のうちに加筆するという意味での漸化式…

歴史と文学についての覚書

●誤解への弁明 「人間は事実を前にすると、きまってその真相を求めることよりも、理由を求めることに没頭するようである。事物をほったらかして原因を論じることに没頭するようである」(――モンテーニュ『エセー』) 思想史的な話を敷衍し過ぎたために、かえっ…

ナチズムとナショナリズムに関する覚書

●但し書き 少々必要とする資料、参考書を読むのに時間が掛かりそうなので、とりあえず漸化式に覚書を残し、それを後々、『浩瀚堂』の方で綺麗にまとめた形でアップしたい。ちょうど世界連邦とナショナリズムの話とも繋がるので、カント以来の普遍史的な世界…

社会契約説と自然法についての覚書

『物語三昧』というブログの執筆子が、 社会契約と自然権を軸にアメリカについて エントリで対話なさっておられる。 ★参照:http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/20080419/p8 中々興味深い対話ではあるのだが、 いくつか異見を抱いたので、 それに関して…

技術と制度――保守的或はアナクロな省察

先日、動画共有サイトの「Stage6」が資金不足等の理由から2月28日を以って閉鎖する事を発表した。「YouTube」とその類似サービスの爆発的な普及後、大手としては初めての撤退となる。こうしたサイトに投稿される動画は著作権上問題があり、また、ビジネスモ…

世界連邦と主権国家

●但し書き 覚書、中途の思索につき後々 本館にて補筆、再考のうえ掲載。 こちらで二、三書く、 漸加式の予定。 まとまりに欠いているため、 以降、読む方は諒とされたし。 ●保守とリベラル、雑感。 思索とは異質なもの(特殊)との間を通じて、 普遍性を目指す…

出版社界隈

碧天舎に続いて自費出版大手の 新風舎が潰れたそうである。 次は文芸社あたりが危ないかもしれない。 冷静な論調の『おおやにき』の 中の人が「出版とそのリスクについて」 というエントリで述べておられる様に、 これらは出版不況という文脈の問題ではなく…

ビデオ三昧

風邪のような鼻炎にも悩まされて、 初売りにもいかず、 オブローモフな正月。 どうにも脳みそが働かないので、 書き物や考え事を放り出して、 無心で映画を見てみる事にした。 ティム・バートンの 愛情溢れる伝記映画『エド・ウッド』、 同じく伝記映画で ハ…