戯文

ワイマール、ワイマール

件の薬害肝炎が議員立法で 手打ちになるとかいう 「政治決断」とやらが出たそうで、 とっさに、ああ「天長節」だからか、 などと思った我輩は脳みそがどんだけ古いのか。 オタクの言説界隈で決断主義がどうのこうの 云うのがあらわれて実に不愉快であったが…

とある茶番劇の見聞と感想

「アキハバラ解放デモ」の中心人物であった 古沢克大氏が氏とその周辺に対して批判的であった、 『世界の中心で左右をヲチするノケモノ』 の執筆師に対して賄賂を贈った事件は、 「はてな村」の片隅で大きな反響を呼んでいる。 http://d.hatena.ne.jp/plumme…

ようこそ幻滅の時代

野球で韓国チームがずるをやらかしたとかで、 ネット上で話題になっていたが、 最近、韓国に行った知人によると 急速に韓国もポストモダン化しているらしく、 若い連中はすっかりしらけてしまっている。 当たり前だが、社会の権力を握っているのは、 中高年…

「おたく」

「おたく」と呼ばれる人々は、 「もの」にこだわる人々なのか、 それとも「こと」にとらわれた人々なのか。 前者であれば物欲の延長であろうが、 「おたく」と呼ばれる人々において、 物欲が乏しい人間を見つける事はむつかしくない。 その行為は受動的とい…

むなしさの周波数

「ブログがつまらない」とかどうとか、 そういう“つまらない”議論があるらしいが、 そんな事で言い合っていて 空しさを感じないのだろうか。 ブログを書く事には頭を使うが、 知性はとりたて特別な地位を占める訳ではない。 独りで飯を食っている時に感じる…

エゴイズムという迷宮

最近の若い人々というのは、 年寄りが思っているほど切れやすい訳ではなく、 むしろやさしい人が多いような気がする。 アルバイトの若い店員の接客は大抵丁寧だし、 切れるというのは別段若い人に限らないし、 大体、元々我が民族は切れやすいらしく、 戦国…

あんパンなんていらない。(Ver.Teazated)

あんパンは悩んでいた。 自分が本当にパンと呼べるのかを。 本当は饅頭じゃないのか。 単にあん饅頭を焼いただけじゃないのかと。 食パンは悩んでいた。 パンの耳も食パンと言えるのか。 パンの耳のない食パンは一体何なのか。 カレーパンは悩んでいた。 カ…

ぜつぼうごっこ

量は質ではない。 質は量ではない。 実に当たり前なことであるが、 言葉に限って言えば、 それは容易に混同されるようである。 多くの言葉を知っていても、 適切でなければ何の意味もないというのに。 絶望やら非難やら罵倒やらが、 物を変え場所を変え、 あ…

凡庸なあまりに凡庸な

満を持してと言うよりは今更な気がしないでもないが、 宮台真司氏が赤木論文に対するコメントを出されておられる。 「赤木智弘著『若者を見殺しにする国』(双風舎)へのコメント」 http://www.miyadai.com/index.php?itemid=579 http://sofusha.moe-nifty.c…

軽い時代の軽い知性

軽い時代には軽い思想しか流行らないのかもしれない。 学生運動を経験した世代の 教条主義にもうんざりさせられるが、 それ以降の軽い知性にもげんなりする。 若手の評論家が書いた 石原莞爾についての本を紐解けば、 未だに関東軍の電撃戦のイメージで彩ら…

ことば、コトバ、言葉

石原都知事という人は直感的な人物らしく、 しかも根が直情的だから しょっちゅう舌禍事件を引き起こす。 随分前にフランス語は国際語失格だのと言って、 裁判沙汰になったことなどその典型であった。 ただ、あの事件において、 フランス語が国際語として失…

「ケータイ」文化と若い世代

この頃は馬鹿の事を「ゆとり」という風に 腐すのが流行のようである。 権威を馬鹿にして茶化す現代の江戸っ子、 2ちゃんねらーの中の人たちも、 10代の携帯電話を中心とした、 絵文字顔文字の表現、 所謂「ケータイ小説」などに関しては、 かなり辛辣に揶…

雅号とHN

かなり古いネタであるが、極東ブログの 「[書評]ウェブ人間論(梅田望夫、平野啓一郎)」に対して、 http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2006/12/post_a97b.html 著者の梅田さんがこういう形で返礼されておられた。 http://d.hatena.ne.jp/umed…

カタカナ表記についての断章

先日、かつて仰いだ師の本の書評を漁っていたら、 どうしてこの人(私の師)は ルビに日本語読みをふるのだろうか、 「ぼくせいき」とか時代錯誤でテラワロス(意訳) という風にあるブログに書かれていた。 さらに似たような話が 言葉に敏感であるはずの作…

初音脳

スーパーで長葱を買った帰りに葱を振りつつ 「Ievan Polkka」を無意識に口ずさんでいた。 うむ、みっくみくにされてしまったようだ。 (オチはない)